孤島の鬼

日々の備忘録。文章表現、感情表現の練習の場です。更新はなるべく毎日・・・

言うは易く行うは難し

ということで、人の業務の粗ばかり気になる。どうしてそんなに遅いのか、どうしてスピード感を持てないのか、なんでそんなやり方になるのか。周りから見ていると批判的になるのだが、自分がいざ当事者になるとなかなかわからないものである。一定程度距離を保つと色々なことが見えてくる。自分を客観的にみるためには、一度自分を自分ではなく、他社の目線で見てみることが大事だ。人は往々にして、自分のことはよい風に見ている。自己評価が高いものらしい。それで前向きになって物事が前に進むのであれば、そういった認識もプラスには働くのだろうが、現実はどうだろうか。おごり高ぶり人を馬鹿にする。バカにされたほうはたまったものではない。安い給料でバカにまでされる。そんな仕事をやりたいと思うほうがバカだ。かくしてバカしかいない職場になるし、おごり高ぶるものはますます図に乗ってしまう。さりとておごれるものも久しからず。そんなやり方では成長が止まってしまい、ある時には抜かれ去ってしまうだろう。そうして抜いていったものはある程度まで努力するのだろうが、自分の能力に自信を持っているため、この人もまたおごり高ぶるルートへ進んでいってしまう。このループが延々と続いている組織は、言うまでもなくだめだ。とにかく謙虚、謙虚、謙虚の引き倒しで行かなければならない。本当に優秀であれば、むやみに敵を作らないことのほうが得策であることは言うまでもないし、自分能力をひけらかすようなことはしないだろう。能ある鷹は爪を隠すの故事に倣うまでもなく、自然とそういった行動をしているものである。能力を高めにアピールするのは、自信がないもの、ない能力をあるように見せかけるフェイク、まがい物だけである。まがい物にはまがい物なりの矜持があるだろうが、ここではあえて触れない。努力をし続けたものだけが本物になるように、まがい物にも努力が必要である。いや、本物とまがい物の違いなんてものは、あきらめない限りは生まれないのだ。