孤島の鬼

日々の備忘録。文章表現、感情表現の練習の場です。更新はなるべく毎日・・・

今のままの自分で十分。

足るを知るということが重要である。何不自由ない暮らし、生活をしているのにもかかわらず、たるを知らないことでより多くのものを求めて、それにより不幸に陥ることがある。自分がどれほどの成功を求めるかだが、自分の全てを投資しすぎてはいけない。博打で財を成すのと同じである。それで成功した人がいない、とは言わないが誰だってそのやり方をおすすめしはしないだろう。足元を磐石に固めて、行動するに勝るものはない。時々自分を追い込まないと力が出ない、という人もいるが、退路をたつということは昔から背水の陣という故事成語があるぐらい有名な話ではあるものの、短期決戦向きである。この場合必ず期限を設けなければならない。長くても1年だろう、自らの健康や資材を全てなげうって勝負できる期間というのは。それまでにある程度の結果が出なければ打ち切ることが重要である。この場合、結果を具体化しておく必要がある。人はサンクスコストに縛られるものである。(すでに投じた投資を回収したがる傾向のこと。引き続き続けたところで負債の返済が見込めないことがわかっているものの、それまでに投じたコストをもったいないと感じてしまって、撤退ラインを誤ってしまう)。引き際が重要である。

物語として全てをなげうって一点投資、それで勝つのは大変気持ちいいものだ。しかし人はその勝負に勝ち続けることはできないと誰しもがわかっている。物語で言えばそういった勝負は一世一代、クライマックスに持ってこられるものだ。これは勝負所がわかっているということ。常に全戦全勝は物理的に難しい。何に勝って何に負けるか。戦略的に考えなければならない。自分が何に勝負するのか、見極めが重要であるということである。これが見極められなければ、勝ったところでリターンは少なく、またそこにかけたコストが高すぎて跡が続かない、ということが出てくる。常にコストを意識して、最小のリスクで勝つことを求める。これが敵を知り、己を知れば百戦危うからず、ということだと思う。常に全力でぶつかるのであれば敵を知る必要はない。1戦1戦自らの全力を持って当たればいいだけだ。しかしそれで100戦をこなせるか、という問題が出てくる。このため、相手を知る必要がある。今日はこの辺りまで。