孤島の鬼

日々の備忘録。文章表現、感情表現の練習の場です。更新はなるべく毎日・・・

ノーベル賞受賞について思うことをだらだらと

今週はノーベル賞ウィーク。初日である10月1日の今日、医学生理学賞は京都大学特別教授の本庶佑先生がとりました。二年ぶりに日本人が受賞。ここの所毎年受賞していたのが、去年でいったんストップしてしまいましたが、今年また日本人受賞者が出ました。免疫学の分野で受賞ということですので、しばらくは免疫学分野からの受賞は遠のくということでしょうか。自分が所属する組織でもそこならワンチャンあるかと思っていたので、そういう意味では残念ですが、やっぱりおめでたいことは嬉しいですね。追いつけ追い越せで頑張っていかないとと思います。しかし京都大学山中伸弥先生がいたり、すごいです。

さて、明日は物理学賞で明後日は化学賞。化学賞は最近日本人の受賞がないので期待したいところではあります。

金曜日が平和賞。翌週月曜8日が経済学賞の発表です。

今年度はノーベル賞の審査員に不正案件があったようで、文学賞は発表なしとのこと。そういえば今年は村上春樹の受賞の動向についての話題が全然ないなと思いました。

 

会見では基礎研究の必要性を語っていましたが、現在の大学の機能強化の方向性や、そこで言われる選択と集中の議論とは全く別のものです。基礎研究は将来何に役立つかわからないからこそ、価値があると、今回の受賞によって、世間の、特に財務省の認識が変わってくれることを望みます。

大学は説明責任を果たしていないなど批判されることもありますが、説明して本当にわかるんでしょうか。社会をけん引していくのは一部の天才であり、我々ができるのは天才の邪魔をしないことだけのように思います。

それを説明責任だの、それに伴う予算削減など、自由を奪い過ぎてきたことに問題があると思います。財務省に入るぐらい優秀な人が集まっているので、そのことに気が付いている人が多いと思うのですが、ではなぜ変わらないのか。やはり自身の立場や、所属する組織に縛られて大きな目線で物事が判断できていないのではないかと思います。これを機に日本の研究支援体制が変わってくれば良いのですが。