孤島の鬼

日々の備忘録。文章表現、感情表現の練習の場です。更新はなるべく毎日・・・

新コロの影響

広がってるね!

 

これを受けて大学関係だと卒業式や入学式をやります、やりませんって話が目下の話題です。ほかの小規模行事は不要不急ということもあってだいたいが中止の判断を行って言っているのですが、こと卒業式、入学式になると一生に一度ということもあってその判断が途端に難しくなります。

 

例えば卒業式ですが、こちらは入学式に比べて比較的やめる判断が簡単です。残念ですが、いったんの区切りでしかないため、多くの人は4月からの就業に向けて備えてください、という理屈が立ちます。メッセージについても今どきは動画で配信することができますし、なんなら時機を見て落ち着いてから夏あたりに卒業式、のようなものを実施してもよいでしょう。この時期に実施できないというのは非常に残念ではありますが、この時期に必ず実施しなくてはいけない、というたぐいのものでもありません。

 

しかし入学式ではそうはいきません。一区切り、という意味では卒業式と同じなのですが、入学式は大体オリエンテーション、履修指導とセットになっていることが多いのです。学生の途中退学をなるべく減らそうとしている昨今ではオリエンテーションの参加率と途中退学する学生に相関がみられる(といったようなデータを確か見たような)状況においてはこれは由々しき問題です。実施しないという判断を行ったところも学部単位で実施する、というところがあります。しかしそれでも大規模学部では何回にもわたって説明することにするのか、要は全体のうち何割かを切り出して1回目、2回目、3回目と実施していくのか、別々に一気に行うのか。そういったところでも対応が分かれます。

 

そういえば東日本大震災の時、東北大学では入学式を当然ながら延期しました。その時のケースが前例として活用できるかもしれません。

しかし、全体としての卒業式や入学式をやるやらないの判断をまずしないことには、各部局はうごきにくいでしょうし、タイミングによっては適切な会場を抑えることが難しくなります。

 

今回の新コロに関しては、個人的にはややセンシティブな反応を社会が見せているようにも思えますが、後から振り返れるように意思決定のタイミングがどうだったのか、注視していきたいと思います。