孤島の鬼

日々の備忘録。文章表現、感情表現の練習の場です。更新はなるべく毎日・・・

ご縁

今朝、職場に行くと上司から「君は小説を読む人かね?」と言われた。「はあ。まあ種類によりますが」と不明瞭に答えるとではこれを貸してあげようと今野敏の隠蔽捜査シリーズの一冊を渡された。よくよく見るとシリーズ9作目。よく分からんが乗りかかった船、据え膳くわぬは男の恥ということでお借りして読むことに。まだ3分の1程度しか読んでいないが、なかなか面白い。そもそも私はミステリが大好きなのだ。その旨上司に伝えると「これはまあ警察小説だから、推理とかはまったくないよ」と言われた。そんなものかと思いつつも、謎があって、それが解明されるなら超楽しいじゃん!と思っている人なので、気にしないことにした。

そうそう、3分の1でだいたい100ページぐらい。セリフ重視なので、サクサク読めるという点も良い。いつ書かれたのかは把握していないが、サイバーテロが起きるといったところ。そこに警察特有の組織の理屈が働き、犯罪の面白さに加えて、組織内での思惑を推理するという面白さが付随されているように思った。

今野敏の作品はジャズ水滸伝を立ち読みしてなんじゃこりゃと思ったのと、このミスでよく名前だけは知っていたので面白い作家なんだろうな、という印象は持っていたので、今回こういった機会にめぐまれたことは大変ありがたい。本なんてものは世の中に腐るほどあって、読める数もかぎられているんだから、そのなかで出会った本は大切に読まないといけないって思っている。

警察小説というものを、これまであまり意識して読んでなかったが、自分の所属している組織でもまあどろどろした役職だ管轄だなんて話が色々と出てくるので、単純に勉強になる。トップの人間は政治で生きるというか、権力を保持することに躍起になるが、そんなことは私もどうでもいいと思っているし、ただ出世できる限りは出世したほうがいい、なぜなら権限が増えるから、ということを主人公が語っているのも私の考えと一緒で好感が持てた。

予想では3日程度で読めるだろう。

また感想はアップすると思う。