孤島の鬼

日々の備忘録。文章表現、感情表現の練習の場です。更新はなるべく毎日・・・

阿修羅のごとく

アマゾンプライム阿修羅のごとく視聴。最近映画見るならアマゾンプライムですね。どこぞやのビジネス雑誌で見ましたが、ネットフリックス、アマゾンプライム、HULUなんかのネット動画サービスで見る人が増えてきているから、レンタルビデオ屋がどんどんつぶれていっているらしい。街で唯一残ったレンタルビデオショップは映画好きの交流の場として機能するように店長も留意しているようだ。新しいプラットフォームができたことによって、レンタルビデオ屋は街の映画好きを集めるプラットフォーム機能を強化せざるを得ないという状況になっているようだ。要はプラットフォーム最強ということらしい。

フェイスブック、アマゾン、グーグル、アップルのような大企業で様々なサービスのプラットフォームになるような企業を総称し、その頭文字から、FAGAと言うようだ。関連する書籍も販売しているのでまた機会があれば見ていこうと思う。

さて脱線が長引いたが、阿修羅のごとく向田邦子原作。個人的には爆笑問題カーボーイってTBSの深夜ラジオで太田が向田邦子について話しているの聞いて、面白そうな作家さんだなあと思ったのが、その名前を聞くきっかけだった。映画の出来はともかく、セリフ回しが非常にいい。中村獅童のキャラクターが浮いてしまっていたり、深田恭子夫婦のところがなんか浮いていたりだけど、どの世代の立場で見るかによって変わると思う。40代50代になって、4女のところの夫婦を見ると理解できないものとして感じるんだろうか。

冒頭のシーン、ひび割れた鏡餅を見て、「お母さんのかかとみたい」「かかとを見ればその人が女性として潤っているかわかる」というシーンは映画全体の雰囲気や状況説明をさらりとしていて、何とも軽妙だ。

3女が姉妹に告げた父の不倫については、当の父親のキャラクターが非常によくって思わず不問にしたくなるし、周りの反応も、なんというか時代を感じるもので、面白かった。

昭和54年という、昭和だからの悲喜こもごもだよね。全体的にコメディテイストでまとめられているので、単純に悲しいというわけじゃないが、喜劇の中にある悲劇だからこそ、きわだっているように感じた。

 

今日は朝から京都観光へ。雨が降らなければよいのだが。