孤島の鬼

日々の備忘録。文章表現、感情表現の練習の場です。更新はなるべく毎日・・・

あまりに公務員的な

勤務している組織に金がない。

金がないのはまあいい。必要な額を投資していると考えれば、借金をしてでも、成果を求めることも十分に考えられることだ。それで、その取り組みは一体どういった成果が期待されるのですか?と確認すると、いえ、私は上から言われただけですので、そんなことは私のあずかり知らぬことです、と言った回答が返ってくる。担当がバカってことはうちの組織に限らず、まああることなので、そんなことで腹は立てない。

ではその上の者に、これはどういった成果を狙ったもので、その効果を得るためには費用対効果の点で、効率的ですか?と問うと、いや、我々の求めるものはそういう成果では測定できない、もっと崇高なものであるとのこと。ははあ、なるほど、ではその取り組みが成功しているか、成功していないかはどのように計測するのですか?と問うとだんまり。

前々からわかっていたことだが、うちの組織にKPIという概念が浸透していない。目標があるにはあるが、外圧に負けて泣く泣く設定したような、後ろ向きなものだ。うちの組織を10年後にはどういう組織にして、20年後はどうするのか、そういったビジョンすらない。現状維持でいいのではないか、最終的には国から何らかの支援を受けられるのではないか、という甘い考えがおそらく蔓延しているからだろう。

おっさん連中(ここ10年で退職する人たち)は責任あるにも関わらず、その方針を立てない。なぜなら自分には関係ないことだからだ。その時が来たときには自分はもういない。しかし、我々、いわゆる若手は違う。今後20年以上を組織で働き続ける。

財務的にも危険水域にあると思うが、まだまだ構成員に危機感が足りない。決めるべき上司は、自らの退職に向けて、のんびりしている。若手はやる気を失うどころか、働かないおっさん連中の分まで労働し、未来に期待しようにも新規採用は凍結、なんて話も出てきている。

いわゆる大企業病の典型例だと思う。そんななか、自らはどうするか、真剣に考える必要があるように思う。