孤島の鬼

日々の備忘録。文章表現、感情表現の練習の場です。更新はなるべく毎日・・・

【後編】きっと、うまくいく【ネタバレ】

昨日書いたインド映画『きっと、うまくいく』の後編。

3時間もある映画なので間にインターバルがある。ので、今回はその後半部分について。

ランチョーと同姓同名の男の正体は地元の名士で、学のないことをコンプレックスに思った男の父親が、その家で雇っていたランチョー(本物)を利用して替え玉として学位だけ取らしていた。ランチョーからしたら教育はしっかり受けたかったので、いうなればウィンウィンだったんだけどね。

色々あって、ランチョーが学生時代に付き合っていたピアとも合流しながら、学生時代のマージュの自殺などを乗り越え、ランチョーは卒業後姿を消す。

最終的にランチョーは自分で学校を作ってそこで教育者として生活をしていた。あんなに優秀だったランチョーも今やしがない小学校の教師か、と例の嫌な同級生に蔑まされるが、結局そいつが契約相手として狙っていた特許保持者として彼の上に立つことに。まあとりあえずはスカッとするラストではあるんだけど、卒業後ほっとかれた同級生二人と、特にピアはかわいそう。ちゃんと連絡とってあげてりゃよかったのに。まあコメディに対してそんな突っ込みいれても無粋というやつですが。

全体的に行き過ぎた教育に警鐘を鳴らすというテーマがあるんだけど、良い感じにコメディを取り入れて説教臭くならないように中和している。インド映画特有の唐突なダンスシーンなど、だらっとみるのにちょうどよい映画。

学長の息子が、学長自身の競争信仰によって追いつめられて死んでるところとか、なかなかどぎついエピソードもありつつ、ラストの出産シーンはベタだけど感動できる。ランチョーの実力を認める学長のシーンもなかなかいい。

ラストシーンのきれいな風景も、ラストにふさわしいし、花嫁姿でバイクで現れるとこも伏線が聞いてて良くできてるなあという感じ。

時間があれば見てもいいと思うけど、3時間だからなあ。。。

そう考えると本1冊読んだ方がマシかもね。