孤島の鬼

日々の備忘録。文章表現、感情表現の練習の場です。更新はなるべく毎日・・・

【映画】きっと、うまくいく【前篇】

今日は台風。直撃も良いところだったので、仕事もお休みにして家で雑務。仕事をちょっとに筋トレ少々。昼間からビールも飲んでいい気分だった。もちろん具体的な被害が発生していないから言えることで、被害にあわれた方には心よりお見舞い申し上げます。

さて、時間もあったことから、映画を一本見た。アマゾンプライムで見れる、きっと、うまくいく、という映画。その昔私がHULUに入ってた時から存在は知っていたのだが(そういえば、大槻ケンヂ筋少のアルバム、Future!の収録曲にこの映画の曲カバーするみたいな話があったとかなかったとか?あやふやです。)、なかなか見る機会がなかった一本。というのも長い。3時間ぐらいある。

当時、これだけの大作を見るのなら、他の映画を見た方がいいんじゃないか?という葛藤があったのだ。インド映画だし、お世辞にも面白そうとは言えないジャケット。後回しにしていたのだが、それから3年くらいたってもしつこく残ってるし、どうやら面白いとまで評価されているではないか。今日こそ、これは見ねばならんと見たわけ。

ストーリーは、インドの国立工科大に進学した学生生活。理不尽な先輩からのしごきや激しい競争環境の中で心を病んで自殺をしてしまう人など、行き過ぎた競争に警鐘を鳴らす。その役割を担うのが、ランチョーという青年。入学当初からそのたぐいまれな頭脳を生かして理不尽な先輩を撃退したり、過度な競争を強いる学長に対してはむかったりしている。知識を詰め込むだけでなく、それでいったい何を成し遂げるのか、すでにわかっていることを詰め込むだけが勉強ではなく、新しいことを知ることが勉強であると学長に打つシーンは面白い。

魅力的なランチョーだが、卒業後、長く失踪しているよう。この映画の主人公は学生時代にランチョーと一緒に学生生活を送った同級生の一人。当時嫌なクラスメイトとの約束によって、10年後また会うことになっていた。が、その場にランチョーは現れず、皆はランチョーの今を探すことに。あれだけ優秀だった彼が、今どうしているのか。

前述の学生生活は、10年後の今、過去の回想によって描かれる。入学当時から何か持っているランチョーとの楽しい、時に悲しい学園生活の振り返りながら、現在のランチョーのもとに。

たどり着いたランチョーの家では葬式の最中。関係者と話し込むランチョーの後ろ姿に話しかける皆だが、振り返った顔は知っている彼ではない。同姓同名で、卒業証書まである。しかもなんと、当時皆で撮った集合写真には彼の姿はなく、先ほどの偽ランチョーの姿が。。。

というところでインターバル。ああ~インド映画ってこういう感じなのね。もっと長いスパンでの娯楽なのねえ。となんだかしみじみ。良いよね。

というわけで話は後編に続くのだが、この映画なかなか面白い。学園生活のばかばかしいギャグにとどまらず、ブラックな現実をしっかりと見せてくれる。先ほどの学生の自殺もそうだし、同級生の家庭は貧困で、同級生の将来に家族の未来を託している。

さらに、ランチョーの失踪という謎をさらに深める展開。後半が楽しみ。